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――最後に、今後の方向性や展望を教えてください。

平田 僕はすでに書いてもいますが、55歳で座長は引退させてくれと言っています。だから、もうそんなに時間がないので、劇団は少し収縮していきます。若い人にあまり迷惑を掛けたくないので。

内藤 演劇的にボケるからね。

平田 そう。判断力が鈍っているのに、偉そうにしたくないし。ヨーロッパでは芸術監督は30代の仕事だし、今度の「フェスティバル/トーキョー」のディレクターは33歳の女性になったんですけど、すごく良かったんですよ。もちろん僕自身、芸術家としてはまだまだやりますし、がんばりますけど、劇団主宰や芸術監督という仕事はできるだけ若い人に任せた方が良いと思っているので。だんだんと一劇作家、一芸術家として、わがままにできるように、頑固爺になれるような基盤を今から作りたい。逆に言うと、主宰者とか芸術監督とかは、わがままはできないですからね。

内藤 劇団のことって、実は深く考えたことがない……。

平田 (笑)。

内藤 ただ、やればやるほど、自分が演劇をやっていく上で理想的な現場なんだ、自分に必要なところなんだ、というのがブレなくなってる。自分が演劇をやるならば、ここでやるのが一番楽しいっていうことは間違いないわけ。これまでも劇団を頑なに維持しようと思ったことがないので、自分が必要だと思っている間は続くんだろうし、何となく僕も劇団員も必要としなくなったときは違う在り方をするしかない。それでも、大枠で180度変わってしまうとか、演劇人としての在り方がまったく変わるということは恐らくないので、劇団が続こうが、どこかで何の宣言もなく活動が止まってしまおうが、それに対する恐れも不思議さもないですね。でも、平田くんが言ったように衰えはあるわけで、個人的にやらなければならないこと、やりたいことも、歳を取っていくと増えてくるんだよね。20代、30代のときは先行きを不安に思いながらやっていたんだけど、40代越えて、50が目の前に来たときに、「自分に老後なんかあるわけないじゃないか」ってハッと気付いた。リタイアして、安穏とした老後をどう過ごすかなんていう時間は僕にはなくて、結局ずっと演劇をやっていくんだし、たぶん生きている間にやらなければいけないことが間に合わないだろう、と思うんだよね。老後を考えている暇なんてないですから(笑)。

(取材・文/金田明子)