ご挨拶

南河内万歳一座公演データ

青年団公演データ

作品概要

ニュース

対談-1
対談-2
対談-3
対談-4
対談-5
対談-6
対談-7


青年団

ご予約

――まずは、今回の企画意図から聞かせていただけますか?

内藤 実は、そんなに意図的なものはないよね。

平田 めずらしく、居酒屋ノリ(笑)。4年前の熊本での「日本劇作家大会」(2005年3月開催)のとき、僕が大阪大学(以下、阪大)で教えることが決まった直後で、「来年から大阪に行きますから、よろしく」って話をしたら、盛り上がっちゃって。

内藤 そのときの劇作家大会では、僕は2コマくらいに参加するだけで、そんなに大きな役割がなかったのね。平田くんは何をやってたっけ?

平田 僕はちゃんと、通しでワークショップをやっていましたよ(笑)。

内藤 まぁ、僕は半分呑みに行ったようなもんだから(笑)。それで、数年前から付き合っていた北九州の演劇人たちと「呑みに行こう」って話になって……。

平田 そうだ、泊篤志くん(飛ぶ劇場)繋がりでしたね。

内藤 それで、平田くんが「後から顔出して良いかな?」「おお、来いよ!」って。

平田 九州に繋がりの深いふたりだったんだね。

内藤 その呑んでる場のバカ話のなかで、「平田くんが静かな『青木さん家の奥さん』をやって、俺がうるさい『東京ノート』でもやるか」みたいな話が出て笑ってたんだよ(笑)。

平田 そうそう、「(平田が)阪大に来るんだったら、俺は受けて立つ!」って内藤さんが言い出したんですよ。

内藤 ちょうど大阪の演劇界の状況が良くなかったときで、平田くんが阪大に来られたらいろいろ大阪の演劇関係のお仕事をなさるだろうから、「よろしく頼みます。大阪にいらしたら、何か一緒にできることがあるかもしれないし」みたいなことを話しているときに、ポンとそういう<冗談>が出たと。

平田 それを小堀さんが聞き付けて……。

内藤 真に受けたんだね。

平田 小堀さんが、(企画委員長を務める)精華小劇場で「どうしてもやりたい」って。僕はね、絶対に、中島陸郎さん(ウイングフィールド プロデューサー)が亡くなる前にウイングフィールドでやりたかったんだけど、結局できなくて、だから今回は小堀さんが亡くなる前に精華小劇場でやっておくかと(笑)。生前葬の代わりに、小堀純生前追悼公演です。

内藤 良いですね(笑)。

平田 小堀さん、すごい熱意でしたよね。

内藤 今の大阪はそういう企画力がないからね。今回のように一見バカバカしいというか、ちょっとありえないというか、「冗談は止せ!」みたいなことが現実に起きていくということは、演劇的だから。

平田 1年前の季刊誌『せりふの時代』(2008年秋号)での対談でも言ったんですけど、大阪の演劇界が「つまんない」とか「落ち込んでいる」と言っていても仕方がない。何か突破力みたいなものを起こすのが演劇の仕事なので、今の状況をアートマネジメントや行政の責任にして、ごちゃごちゃ理屈を言うのはとてもつまらない。とにかく「え!」と驚くような面白いことをやらないと。

内藤 周りからは異種格闘技的に思われているんだろうね。

平田 「異種格闘技戦、大阪決戦inなんば」ですね(笑)。

――平田さんが大阪に来られてから大阪の演劇界の状況は変わりましたか?

平田 今年で4年目になるんですが、大阪に来て2年目のときにいろいろ状況を知りたくて、若い人たちと勉強会(『若い演劇人のための基礎講座』2007~2008年開催)をしたんです。そこで「観客総動員数150人とかでやっている」という話を聞いて、やっと、本当に大変なんだなって思いました。それって、芝居を創っている本人たちが切符を売らないということで、自分のやっていることに誇りを持っていないということ。それは危機的な状況だなって。それまでは外から見ていて、「大阪は元気がないって言うけど、昔から言ってたんじゃないの? マスコミが言ってるだけじゃないの?」って思っていたんだけど、若い世代の話を聞いて、本当にそうなんだなって思いましたね。ただ、そうは言っても、潜在的にはたくさんの人がいて、おもしろい芝居も創っているわけですから、ちょっともったいないなって感じはしていますけど。

内藤 自分たちが芝居をする周辺の状況と環境を作っていくのは、行政や周りの劇団ではなくて、自分たち。どうもそこに対する責任意識が薄いっていう気はするね。地域のことまで拡大して考えなくても良いけど。

平田 そうそう。東京ではここ2~3年、岡田利規くん(チェルフィッチュ)、前田司郎くん(五反田団)、三浦大輔くん(ポツドール)、本谷有希子さん(劇団、本谷有希子)たちを筆頭に結構若い世代が出ていて、プチバブルみたいな感じになっているので面白くなって来ている。それに彼らは小説も書いていたりして、他のジャンルやマスコミからも注目されている。その状況に比べると、大阪は、これから変わっていく、変えていくんだっていう感じがない。そこが一番寂しいんじゃないかな。