『似世物小屋』12月2日。千秋楽をむかえるにあたり、ファンの皆様、劇団。マスコミ、友
人の皆様にご報告がございます。
 先の11月25日。舞台道具搬入後、南河内万歳一座の俳優で作曲を長年担当してまいりました藤田辰也君が、病気の為永眠との知らせが御家族からありました。
 本公演に向け、直前まで作曲に励んでおりましたが、体調を崩し、自宅ベッドで亡くなられ、11月27日、御親族だけの密葬で荼毘に付されました。
 劇団員一同、彼の死を未だ受け入れることができていません。公演中の訃報は、本人も本意としないだろうと、せめてお芝居で賑やかに送ってやろうと思い、ここまで正式な発表を控えました。
 辰也は、大学の後輩で、学生時代から万歳一座に参加し、20代後半から作曲活動にも意欲的に取り組んでくれました。海が好きな男で、何度も一緒に釣りをしました。二人共「雨男」で、釣行で土砂降りに合うことも多く、二人で、びしょぬれになりながら、にが笑いをしたことを覚えています。病死の連絡があった11月25日も冷たい雨が降っていました。その夜、集合もせずに、劇団員は劇場を後にしましたが、別々に、二人三人と集まって涙を流したそうです。
 彼のことを思う時、旨に圧迫する重たい温度が充満しますが、今も近くに在る仲間だと言い聞かせ、南河内万歳一座も劇団員も元気です。近日、お別れの会を御親族と相談中です。
                             

                                     内藤裕敬