平成十五年、劇場閉鎖相次ぎ、演劇の危機が囁かれ始めた関西。肩を落として終わるのか、毅然と立ち向かうのか。この現実生かすも殺すも詰まるところ我等演劇人の取り組み次第。今ここで何ができるか。逆境の中でこそ生み出せるものはないか。いざ、この試練を遊び尽くさん。
与えられた場所は大阪城ホール西倉庫。千二百平米の何も無い巨大な空間。しかし、必要な機材と人力さえあれば、劇場は立ち上がる。問われているのは、できるか否かではなく、やるか否か。“やる”を選んで進むことが“できる”を生む。その行為自体がすでに演劇的であり、それをなす者を表現者と呼びたい。スーパーマーケットよりも多くのヒトやモノが集まり、更に多くの出逢いと発見を生み出す場所、ウルトラマーケット。見る者、見られる者、ここに関わる全ての者の存在と行為が、新しい劇場の新しい歴史を生み出す。
空間は、ある。やるか、否か。