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6年ぶりの再演になります。再演の大きな理由は、ここ10年くらいで書いた中で、僕自身が一番好きなんですよ。早く再演したいと思っていましたが、再演の順番とか、この6年間に、ウルトラマーケットを出たりとかありましたので、今年になりました。

話の大きな構造は、「私達は、大きなお化け屋敷という世間の中で暮らしているんじゃないか」というところから出発していまして、そのお化け屋敷の中で暮らしている内に、怪しげなお化けにとりつかれ、祟られ、いつしか自分が、そのお化け屋敷のお化けの方になっている、気づいたら、お化け屋敷のお化けが自分だった。今度は、自分がお化けになって、取りついたり、やらかしたり、しでかしたり、しちまうんじゃないかなと。自分が、お化けになって、やらかしたり、しでかしたりしたら、僕のほうが、お馬鹿なんじゃないかなという、おおまかな構造であり、モチーフでもあるんですが。

その構造を、前回よりも、しっかりと鮮明に遊ぼうということで、前回は、後半に、大和屋旅館という広大な布団部屋に閉じこめられた宿泊客が、布団迷路をさ迷って混乱して終わりということでしたが、今回は、お馬鹿屋敷の中でさ迷いながら、何かしでかしていくという、さ迷いながら遊ぶということができれば。混乱だけでは終わらないという仕上げにしたいです。前回より、より構造が前に出てるし、暗喩のようなものがより遊ばれるということになっています。

主人公は、大きく分けて二人です。一人は、眠たいのに眠れない、このまま眠らないと何か大きな失敗をやらかしてしまいそうで、安眠の場所を探している男と、眠ると嫌な夢を見る、眠ると嫌なことを思い出すだったら眠らない方がましだと眠らないように歩き続けようと部屋を出る女です。それぞれ、布団がお供していくのです。男の方は、万年床の万年と年子と申しまして、女のほうは、せんべいさんというせんべい敷き布団と、何故か、羽根ちゃんというかけ布団がお供していく。そして、一人は安眠の場所を探し、一人は、眠らないように旅をするという、それがやがて、大和屋別館という北の方にある旅館に一同を介すわけです。大和屋別館についた時に、屋根の雪が落ちて、入り口がふさがれ、外に出られなくなって、その大和屋別館には、昔から、同じように外に出られなくなった人がバカになるという言い伝えがありまして、そこへ閉じこめられて眠るとバカになるという、大きな迷路をさ迷うのですが、さ迷ううちに、バカになっていくわけです。皆、眠っている内にバカになるというので、眠らないで出口を捜そうとするんですけど、「眠っているうちにバカになる、こんなとこで眠るような奴はバカだ」という問答が続けられるんですが、そういうのが、なんとなく僕らが暮らしている世間と同じだなあと言う気がちょっとしています。そのへんをイヤというほど遊んでいます。最終的に、確かに、馬鹿なことばかり、馬鹿馬鹿しくてそんなお馬鹿屋敷に暮らしている気がするなあというエンディングになるんじゃないでしょうか。笑える話になってますが、どのへんが何の暗喩だとかは、客席に任せようと思っています。
前回の30周年記念作品「夕陽ケ丘まぼろし営業所」からオーディションをしています。東京などから有名な方を呼ぶと、劇団の輪郭がぼやけてしまうので、関西で活躍しているけど、まだ東京で紹介されていない実力のある役者とか、若くて、世間に出てない可能性のある若手と一緒に作業することで、劇団もリフレッシュできて、若い客層とも出会えると幅が広がるんじゃないかと思っています。

高知公演が年明けにあるんですけど、この高知公演の1週間前に、高知の演劇ネットワーク演会が昔の僕の作品「雨かしら」という作品を上演してくれます。並んで上演するんです。これは、高知県に3年続けて公演をして、地域の劇場や、演劇人の皆さんと交流が深まって、今回は、こういう形で受け入れますと言って下さいました。今年は、高知ですが、これまで、公演を行った倉敷とかも、新しい企画が一緒にできればと思っています。旅公演を続けてよかったなあ、可能性がふくらんでよかったなあと思っています。